税法を受験する価値とは?実務との関連から解説

税理士試験の受験者数は昔と比べるとかなりすくなくなりました。

AIの発達で消える職業とか結構前から言われてるのもありますが、税理士試験そのものの負担も、昔と比べると重くなったかもしれません。

受験専念型の人、かなり減りましたからね。

昔はプロの受験生とか揶揄されてたこともありましたが、現在では経済的に専念型は難易度が高め。

時間もお金もかかるなら大学院行っとくか!

ってなるのは自然な発想です。

ですが、税法を受験しとくメリットもあるので、本記事では、そこを解説します。

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大学院ルートが流行る中であえて税法を受験する意味

税法科目は会計科目と比べて難易度が高く、受験生も会計科目を突破した猛者共!

受験が嫌いな人にとっては猛獣注意の危険エリアに見えますが、そんな税法だからこそ合格しとく価値があります。

履歴書に書ける云々もありますが、本質は別のところです。

 

端的に言えば、実務に強くなれます!

「院免で資格ゲットした後、必死に勉強すればいいじゃん?」

って思えますけど、本気で勉強できますかね?

 

所長が院免の会計事務所に勤めると、わりと実力が炙り出されます。

消費税の届出のミスとか、法人税の特別控除の検討漏れとか惨憺たるものです。

 

消費税の届出のコロナ特例を知ってる税理士は少ないでしょう。

当時、書籍はもちろん、ネットにも解説はありませんでした。

自分で条文を解釈して提出するしかありませんでした。

 

院免の所長は当然中身なんて分かってませんでした。

「これで出しますけどいいですか?」

って聞いたら、ちょっと見ただけで目暗半。

 

たぶん、見ても理解できなかったんだと思います。

私も税理士試験の対策で理論の事例問題とか解きまくってなかったら対応出来なかったかもしれません。

条文をしっかりと読み込んで正しく解釈する練習って実務に生きてくる、とその時感じました。

 

タイパを重視せざるを得ない人は院免が合理的

生活の事情とかでどうしても早く税理士資格が必要な方は大学院を活用するのはアリだと思います。

なんだかんだで、資格ないと仕事できないですからね。

税理士同士でも相談できる環境はありますから、そういったものを活用していくのも合理的かと。

 

勝手な偏見ですが、事情を抱えながら受験する人ってしっかりした人も多いですし、実務でも戦っていけるような気がします。

普通の生活をするだけでも人一番努力してきたわけですからね。

 

なので、単にラクしたい!という方は税法をみっちり勉強した方がいいと思います。

 

ラクしたい属性の方は強制的に勉強する環境を敢えて選択した方がご自身のためになるでしょう!

税法科目に合格しとくメリット

税法科目持ってて良かったと思う場面は多々ありましたが、まずは転職のし易さが挙げられます。

法人税とか消費税持ってるだけで給与面での交渉がかなり有利になりました。

知識が担保されていて、自己完結できる人材となるわけですからね。

当然です。

 

もう一つは客先に行った時に感じました。

そこそこの規模の会社は税理士試験の簿財なんて普通に持ってる従業員の方がいらっしゃいます。

院免だと

「こいつ、俺と変わらないじゃんw」

って思われてるんじゃないかと気になっていたことでしょう(笑)

 

客先で経理担当者と一緒に会計ソフト見ながらあれこれ話すだけでも、会社からは感謝されますし、こちらも人材を育ててる感はあります。

 


こればかりは、実際に合格して仕事に就かないと実感しづらい部分かもしれないです。

まとめ

実務をしっかりこなすという目線なら税法にチャレンジする価値は非常に大きいと感じます。

単純な知識が増えるだけでなく、法解釈スキルがアップできますし、税制改正にもすぐに対応できます。

 

一方で、時間のない方は大学院を活用して、資格取得を先行させるのも合理的な判断でしょう。

個人的には税法に合格するメリットが非常多かったので書かせていただきました。

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