国税徴収法の特徴

国税徴収法は理論だけ、という印象を持たれやすいですが計算問題もあります。

具体的には法定納期限と抵当権の設定日、

譲渡担保財産の登記や譲渡日などの日付と

滞納国税や第三債務者の債権額といった金額が

資料として与えられその優先劣後を自分で判断して、

財産換価後の配当内訳などを計算することになります。

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パターンとしてはあまり多くなく、

似た形式が繰り返されてるわけですが

第70回の試験では、計算問題と言える問題は出題されませんでした。

解答用紙はいつも通り二つに分けられてましたけど。

 

じゃあ、暗記だけで受かるのか?というと

そうでもないんです。

 

規定の趣旨とか、定められてる理由といった具合に

本質を押さえてないと解答できない問題がでますので

理解した上での暗記が大事になってきます。

 

また、債権との優先劣後を判断する必要性などから

民法の知識も最低限必要になります。

といっても、大手受験予備校では合格のために必要な周辺法律は

体系的にまとめてくれてるので特に意識する必要もないかと。

勉強時間は他の科目と比べれば1番少なくて済む、と言われてますが

暗記が苦手な方はそれなりの時間の確保が必要かと思われます。

 

出題ボリュームは少なく

試験時間2時間内に見直しも含めて解き終わると思います。

ここまで聞くと簡単そうに思えますよね?

まあ、他の税法科目と比べると負担はかなり低いかと。

なので高得点勝負になります。

 

解答速報とか見ると、「合格ボーダーライン76点」とか

「合格確実ラインは88点」とかやたら高い点数の見積もりになってて

税理士試験の合格基準って60点じゃなかったっけ?って思ってしまいますw

 

おそらく相対評価で60点のラインを超えるかどうかで判断されるんでしょうけど

差がつきにくい出題の場合はかなり細かく採点されることが予想されます。

みんなが獲れるところを落としたらその時点でアウトなので

ある意味怖い科目とも言えそうです。

 

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