税理士試験の合格発表後に大手資格予備校が主催する合同就職説明会があります。
夏の合同就職説明会と違って無職の状態から就職するパターンは少なく
他の業種あるいは他の会計事務所からの転職、というパターンが多いかと思います。
このタイミングで転職することが果たしてベストなのかどうか?
私なりにまとめてみました。
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受験経験済みの科目を来年も勉強する場合
まず、前提として今年不合格だった場合に来年も同じ科目を受験する、
というパターンを想定させていただくと転職はアリだと思います。
その科目の勉強スケジュールを一度経験済みなわけですから
仮に講義や答練に行けない回があったとしてもリカバリーにそれほどの負担はかからないかと思われます。
もちろん、転職先にも依ります。
大手ならきちんとしたジョブトレーニング期間を経て仕事を段階的に覚えていくことになるので
勉強との両立も、まあ可能かと思いますが
小規模の会計事務所だと問答無用で残業ラッシュから始まるところが多いですw
1月は法定調書、給与支払報告書、償却資産税申告書などの提出から始まり
2月からは確定申告が始まります。
もうさすがに感染症による申告期限の延長はないでしょうから
確定申告時期の仕事のボリュームは1年の中で一番多い時期となるでしょう。
ただ、この時期を乗り越えれば比較的ラクになりますので
受験経験のある科目であれば十分にリカバリーが可能になるかと思われます。
初めて勉強する科目がある場合
上記の忙しい仕事スケジュールを想像していただければ明らかなように
1月~3月中旬までは勉強に割くことができる時間はかなり制限されることでしょう。
そんな中で初めて勉強する科目の場合は
いきなりスランプに陥ったような感覚になりかねないんです。
毎週答練があり、平均点とか毎回見るたびに落ち込んだりしますからね(^^;)
私個人の経験でも、復習が追い付かないのが本当につらい時期がありました。
新しい職場で覚えないといけない仕事も多い中で
税理士試験の暗記も同時に行うわけですからね。
相当な覚悟がある方以外は
このタイミングでの転職は避けるべきかと思います。
就職のしやすさの観点では?
税理士試験の勉強はひとまず置いておいて
とにかく実務を早く学びたい!という方はむしろこのタイミングはアリかと思います。
会計事務所側も繁忙期に備えて未経験者でもいいから人材を確保したい、
と考えているからです。
今、税理士受験生にとっては売り手市場なんです。
10年以上前では相手にしてくれないようなところでも
今ではしっかりと面接のスケジュール組んでくれますからね(`・ω・´)
それぞれのご事情に合わせて計画的に転職計画を練っていただければと思います。
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